―――独立までのプロセスを教えてください。

独立はほぼ流れですね(笑)。会社員として勤めているときは、独立する事は全く考えていませんでした。

しかし編集業界では朝早く出勤し、帰るのは夜遅くになる事が多く、自分の時間を持てないどころか子どもの寝顔しか見られない生活が続いて。そんな生活を変えたい気持ちもあって、会社を退職し独立する事を決めたんです。

退職を決めた後、運よくすぐにお仕事を頂くことが出来ました。急いで屋号を構えて、仲のいい設計士さんのオフィスに机を借り、郵便物はそこに届くようにして仕事を始めました。

 

 

―――独立してすぐに仕事を受注するのは大変難しいことだと思います。それが出来たのはなぜだと思いますか？

独立してすぐ仕事を頂けたり、オフィスなどの仕事ができる環境を用意してもらえたのは、「お願いされたことは、全部やろう」と決めていた会社員の時の仕事に対する姿勢のお陰かもしれませんね。損をするとか、残業になっちゃうとか、そういったことは一切考えないで、頼まれたことはお客様のために精一杯やる。そうやってコツコツやってきた事が認められたんだと思うと、会社員でしっかりやってきて本当によかったと思います。

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―――「経営」に関してのご自身の考え方を教えていただけますか？

起業当初は組織を作ると言うことに対して、ずっと悩んでいました。従業員を一人採用すると、その従業員の給料の三倍の売上が必要になると教わりました。そうなると、人を増やして組織を作るためには、その分仕事を作らなければいけないですよね。それを考えると、経営ってなんなんだろう？っていう思いがありました。

そんな中、マネーフォワードさんのセミナーを聞いて、無理に組織を作る必要はないんだなと気づきました。それぞれの事業でチームを作って、そこでやっていけばいいんだ、と。

時代の変化につれてニーズも変化し、それに伴って組織の在り方も多様化しています。

今までの形態では絶対当てはまらない新しい仕事が生まれてきています。これからの世代の人には、うまい事例を生み出して、ロールモデルにして、新しい道を作ってもらいたいと思っています。